前の塗装屋さんが錆止めを入れなかったから剥がれてきたというご相談で鉄製手すりの塗装工事をさせていていただきました。

施工前の状態はかなり悪く、ところどころ腐食して穴が開いてしまっている状態でした。

前回塗装された際に、足場代金を無料にしますという言葉で塗装を決められたそうですが、当時のお見積もりを拝見するとやはり全体の金額には足場代も含まれた金額でした。

そのような塗装屋は当然仕事も粗く、ご依頼のあった手すりも通常の劣化とは違い、厚みのある塗膜がボロっと落ちるような状態で、通常のケレン作業では平滑にすることは難しく、手間をかけて徹底的に旧塗膜を除去する必要があり、費用的にも見合わず、今回は一般的なレベルでのケレン作業である程度の凹凸は諦める事となってしまいました。

過去3回ほど塗装されており、おそらく新築時に行う油分の除去作業もされておらず、鉄肌が丸見えの箇所も見受けられました。

鉄という建材は当然、錆との戦いである為、塗装時の下処理が後々の耐久性能に大きく影響する為、建物の長寿命化には適切な塗装は不可欠なのだと改めて実感させられる現場でした。

今回のとそうが劣化するころには手すりとしての強度も心配なので予算をかけて補強することをご提案し、施主様もご理解頂いての完工となりました。

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